お誕生日おめでとう理紗 Risa
どんなに暑かった夏も貴女のお誕生日のこの日は不思議なくらいカラッと晴れ渡って生きる元気がでます。シカゴ郊外のエバンストンの病院でこけしのように可愛い顔をした貴女を見ながら私は少し焦っていました。日本ではお七夜までに名前を決めれば良かったのですがアメリカでは二日以内に決めて総領事館に届けなければいけないそうです。顔を見てからゆっくりとなんてとんでもなかったです。世界中で通じて日本でもある名前と理紗にしました。理は物事のことわり、正しい事は正しいを見極めてほしい。紗は私が糸と針の手仕事が大好きだったのでこの子もそうであって欲しいと願ったからでした。総領事館に届けに行った主人からの電話で紗は人名漢字に無いので他の字をと言われて佐しかなかったので理佐で届けたということでした。なんか柔らかさが消えて嫌だなと思ったのですが仕方ありません。危惧した通り元気で活発なTom boyとして5歳までスカートを拒否してすごしました。帰国した頃、紗が人名漢字に加わったことを知って家庭裁判所に書類を提出してやっと晴れて理紗になりました。名前を変えてもTomboyとスカート拒否はかわりませんでしたけれど。ともあれ元気で理を大事に元の佐の人を助けるという名前を現す人生を送っているようなので私は満足です。