1Q84の世界は私にとっては居心地の良い世界だったが、終わってしまった。読み応えのある本を読み終わると
虚脱感に襲われるが、そうそうは次の世界は見つからない。居心地の良かった理由は一杯あるが、二人の主人公のライフスタイルがシンプルで洗練されていた事。衣装や料理は贅沢ではないが上質のものしか出てこない。
村上春樹が同年代だからか、すべてのシーンは私の見てきたシーンでもある。
高校時代のリーダーだったジョージ オーエルの「アニマルファーム」と子供の頃の私を常に絡めとっていた「アリスの不思議な国」がベースになっているというこの小説が居心地が良いのは当然かもしれない。