白孔雀
陽気に誘われて午ごろに野毛山動物園に着いた。すぐにお目当ての白孔雀
の餌場にむかう。 すでに全開状態でカメラの設定を整えるひまもない。
雌に向かって必死にかっこよいだろうとやっている、人間なんて眼中にない。
孔雀にとっては人間なんてそこらへんのもぐらみたいなものなのだろう。
雌がアーァ又やってるわと全然認めてくれないのですぐに羽を閉じ始めた。
この角度が一番美しいと思う。伊藤若冲のような写真をと描いていたのに
黒山の人だかりの足の間から撮ったり、頭の上から撮ったりとピントも
構図もあったものではありません。いつでも誰もいなくて思った通りの
構図が撮れることなんかめったには無いという事はこの2,3年でよく
理解した事の一つ。これは言い訳でした、実力の無さを痛感。
羽を閉じた後もしばらく待っていたのだが、雌が私のすぐ横を通ってどっかに
いってしまった。そして白孔雀は餌をがつがつとその優雅な姿に似合わないがさつ
な食事マナーで食べ始めたので今日はこれまでと帰る道アンデスコンドルと目
があった。私と同じ位の大きさのコンドル、目が何か言いたげだった。