真夏の夜の夢

紫おん
幼い頃に歌舞伎役者に憧れた高校の同窓生は、還暦を過ぎて大衆演劇学校の一期生になった。新宿で舞台に立つというので父兄会の面持ちで見に行った。彼の取ってくれた席はなんと舞台の地続きみたいな最前列。汗は飛んでくるやら、小道具はとぶやらで身を反らしたり飛びまくる役者さんの着地を心配したり、観劇というよりディズニーのショウを至近距離でみてるみたいな。国定忠治や森の石松やはぐれ雲はどうもピンと来ない。坂本竜馬とおりょうの踊りにに出てきた鈴木子温の美しさはマネキンというかアンドロイドというかこの世のものとは思えない。踊りはしなやかで動画のよう、卓越した演出家の手によればどんな素晴らしい舞台になるか楽しみだ。呼んでくれた同窓生そっちのけで三人とも子温君をパチパチ、帰ってネットで調べてみるとまだ14歳の中学生らしい。大衆演劇というと家族でやる旅回り劇団というイメージしかなかったが、演劇学校があって様々の経歴の人がいるというのは初めて知った。昨夜はちょっとしたカルチャーショック、真夏の夜の夢でした。

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