桃
子供の頃、実家の庭には数本の桃の木があり、何百個もの桃の袋掛けをした。一月ほどすると、赤くなった瑞瑞しい桃が欲しいだけたべられた。昔はお肉屋さんではキョウギか竹の皮で包んでくれた。八百屋さんは新聞を長方形に切って一辺を糊付けしたものに入れてくれた。いずれも現在のビニールの袋より
数倍おいしそうに見えた。実際 おいしかったかもしれない。

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