ヴァイオリンは唄い ピアノは奏でる

天満敦子さんと末松茂敏さんのリサイタルは大好きなオンブラ マイ フで始まった。ソプラノで聴くことの多いこの曲を天満さんは唄うように弾いて絶対的な安定感は聴衆の心を惹き込んで

子守唄のようにふんわりと包んでくれた。

末松さんのラ カンパニューラは人間業とは思えない。指は鍵盤の上を踊りまわり、でも正確なステップを決して外さない。天満さんはアンコールに「見上げてごらん」を震災の北の人々に

祈りの曲として捧げた。

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