野いばら

ハリスの海と勝手に名付けた爪木崎の浜から見るなんの変哲もないこの海が何故か大好き。私のベッドルームの写真は一眼を使い始めた初期の頃に撮ったシマウマのお尻の写真とこの写真。心和むのです。

友人がMLで紹介していた梶井啓二の「野いばら」は江戸時代に横浜にやって来た英国の情報部の将校と実は攘夷派の浪人と通じている聡明で美しい日本語教師の女性とのロマンスがテーマ。

現代の花苗の遺伝子関係のビジネスマンが趣味をかねてコッツウエルの庭園を訪れた際に革表紙の古いノートに遭遇する。これがこの物語のプロローグ。

第一次世界大戦を描いたこの本より時代は少し遡るがケンフォレットのこの本と時代の歴史的背景とロマンスの組み合わせという点で共通したものがある。もうひとつ興味を惹いたのはシーボルトで良く知られるイギリス人の植物好きという点。ボタニカルアートに浸っている私には「野いばら」はテーマの一つが
植物であるのもうれしい。マーガレット サッチャーの映画でマーガレットがケン フォレットの本を読むシーンがあった。なんだかだとちょっと昔のイギリスに深く惹き込まれている。

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