7本の水仙
僕には、豪邸も、土地もない。
手の中で皺をなす紙幣一枚さえ無い。
けれど、千もの丘に降りそそぐ朝を、君に見せてあげられるよ。
そして、くちづけと、七つの水仙の花をあげよう。
僕には財産なんて何一つ無く、君に綺麗なものを買ってあげられない。
けれど月の光を紡いで、指輪やネックレスにしてあげられるよ。
千の丘の上の朝をあげよう。
そしてキスと七つの水仙の花を。
ああ、七つの黄水仙が太陽に輝いている。
日が沈んでも宵の道をなお照らしてくれようと…
音楽と一かけのパンと香りの良い小枝で編んだ枕をあげよう。
そこに君の頭を休めてほしいんだ。
これは70年代に流行ったブラザーズフォアーが歌った曲。今日カメラの会で出かけた鎌倉の来迎寺で水仙を撮りながら思い出した。あの頃でも、ロマンチックと生活は別と思っていたような気がする。