天満敦子のリサイタルに行ってから心惹かれて本を2,3冊読んでみた。
わが心の詩、望郷のバラード。百年の預言。前者は本人による自伝のようなもので、ヴァイオリニストのこと、楽器のこと、恩師のこと、交遊録、両親の事。望郷のバラードとの数奇な出会い。彼女のヴァイオリンの音色が熟成されてきた要素と過程がしっかり記されている。しっかりした編集者のおかげかもしれないが、彼女の文章もヴァイオリンと同じく骨太のメリハリの効いたどっしりと読み応えのある本だった。
百年の預言は喬樹のぶ子の小説で彼女がモデルのミステリー小説。やはりフィクションはノンフィクションにはかなわないという感想でした。