Brown Eyes

東京医療センター
3.4才の頃、何かの病気が原因で左目の瞳に薄い膜がかかり視力が明暗を判別する程度しかない。幼い頃の一番強烈な思い出は阪大病院の広い眼科外来の部屋。当時は今のように個室ではなく、プライバシーなんかあったものではなくて暗い八角形の部屋で何十人もの人影がぼんやり浮かぶ様は恐ろしかった。その後は薬待ちでもしていたのだろうか、道頓堀の堤に腰を下ろして母親に本を読んでもらった記憶がある。最近、とみに視力が衰えたので友人の紹介で東京医療センターの眼科にいった。角膜移植というと、移植という言葉が先にきて何年も待つのか、失明する訳ではないのに私でもして貰えるのだろうかと色々、思い巡らしていると待ち時間は2,3ヶ月で保険もきくし貴女次第ですといわれた。先生のデスクのモニターには私の目が大きく写っており、瞳の拡張剤は入れてないので殆どが明るい茶色で黒い瞳は7,8分の1程であった。私は先生のお話を聞きながら思っていた、パスポートや運転免許にブラック アイズではなくブラウンアイズと書くのはこのせいなんだと。それと同時に運転免許の申請の時にドナー登録にイエス、ノーの欄があったのを思い出した。角膜はアメリカから取り寄せるので2,3ヶ月で出来るという説明だった、と言う事はイエスという人が多くて、免許証にはドナー登録の記載があるのでこういうことになるのだろう。

“Brown Eyes” への1件の返信

  1. もしリスクが少ないなら、体が元気な内に移植してもらうのもいいのかもしれませんね。
    年をとるにつれ体のメンテナンスの必要性をひしひしと感じるようになってきました。

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