友人が貸してくれた「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」という長たらしい題名の本を読んだ。なんと長たらしい題名と思ったけれど本の内容をすべて説明しているんだとみょうに納得。本を読んで私が感じたのは他者と自分の役割、私の世界では私は主演で他者は共演者だ。でも他者の世界では私は一人の共演者でこの人の世界で私はどういう役割で登場するのか。人の良いおばさんなのか悪魔のような意地悪おばさんなのか、ふと人の心をのぞいてみたくなる。でも主演は疲れるので本を読んだり映画をみたりだいたい傍観者でいる事を好んでいる。